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「温故知新」昔のものに触れると、かえって新鮮に感じることってありませんか?

みなさま
 
お疲れ様です。
大澤です。
 
もうすぐゴールデンウイークですね。
我が家のゴールデンウイークは、毎年恒例の大掃除を行います。
年末だと寒くて、冷たいバケツの水に手を突っ込むのが、とても、とても嫌だからです。。。w
みなさまは何をして過ごしますか?
 
さて、今月のブログネタ。
私事になりますが、先日、家内の所持品である『名著復刻 漱石文学館』というものを見せてもらいました。
『吾輩は猫である』『三四郎』『心』などなど。。。

有名なタイトルばかりですが、恥ずかしながら、私は、これらを一度も読んだことはありません!(キッパリ)w
 
内容も素晴らしいと思いますが、感動したのは、その装丁の素晴らしさと、活版印刷の味わいのある活字!
まさに「本」という立体制作物の素晴らしさに感動しました。
 
下図をご覧ください。

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『三四郎』という書物です。
二重の装丁箱に包まれています。
さらに表紙はパラフィン紙に包まれています。

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表紙をめくります。
見返しには、幾何学的なデザインが施されています。さらにめくると本扉が現れます。
丁寧な造りが素晴らしいです。

次に漱石の代表作でもある『吾輩は猫である』を見てみましょう。

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上・中・下とセットになっています。

 
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天と地には金色の塗装が施されています。

 
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扉には面白いイラストが。。。
※真似してはいけません!w
なお、オフセット印刷ではないので、網点はありません。

 

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扉をめくると本文がはじまります。

 

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活版印刷時代の文字組みがうかがえます。
写植機やDTPとは異なり、約物などの微調整はできないのが宿命といったところでしょうか。。。

 

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インキのかすれも活版印刷の味でもあります。

 

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1ページ目をめくると、いきなり8ページ目が現れます。
三方裁ちは行われておらず、面付け時の袋がそのまま残っている状態だからです。
2ページ目、3ページ目がないわけではありませんし、トラブル品というわけでもありませんw
読者が自身で切って読んでいたという話を聞いたことがあります。
 
物理的に「触れる」楽しみ方ができるのも紙書籍のいいところでもありますね。
色々とネットで調べていたら、活版印刷を体験できるワークショップを開催しているところもあるようです。
面白そうなので、来月、行ってみることにしました。
To Be Continued

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