旧来の写真製版技術で未来の事業を創る~デジタルアーカイブ支援事業~

旧来の写真製版技術で未来の事業を創る~デジタルアーカイブ支援事業~

株式会社シーティーイー生産本部部長 山本厚インタビュー(インタビュアー:藤田陽司)

生産本部部長 山本厚

印刷の版を作る技術は、グーテンベルグの時代から急速な進歩を遂げています。
活版から写植、電算からDTP。
スキャニング・画像加工の技術も同じく急速に技術進歩しており、デジタルカメラでの原稿入稿が当たり前になってからは、ワークフローにも大きな変化がありました。
過去身に着けた技術が、別のジャンルでも応用して役に立つ、ということはよくあることです。
ここでご紹介する「デジタルアーカイブ支援事業」もそういった応用事例のひとつです。
弊社生産本部部長の山本厚に話しを聞きました。

デジタルアーカイブ支援事業をはじめたきっかけ

藤田 デジタルアーカイブ支援事業をはじめたきっかけを教えてください。

山本 元々は、お付き合いのある会社様からの相談がきっかけです。
その会社様には十年来温めてきたあるアイディアがあり、その実現のためには画像加工技術を持った人が欠かせなかったそうです。
人材が居なかったこと、そのものがお困りごとでした。
 
そうこうしているうちに、
「ひょっとしたらCTEで、できるんじゃないか?」
と考えたその会社社長様が、弊社代表の藤田にお声掛けいただいた、というのがそもそもの始まりです。
 
私は元々がスキャニングや画像加工が専門でしたので、声掛けいただいたときにとても興味が湧き、「これは何としてもやりたい」と思いました。

藤田 どういった内容の相談だったのですか?

山本 お客様の関係で、あまり詳しくは話せないのですけど(笑)、テレビドラマの一部のセットをデジタル化し、効率化してしまおう、という話です。
 
テレビのセットだから細かいところは気にしなくても良いと思われがちですが、実際はとても高精細で重いデータに、緻密な加工を行なっていきます。
 
様々な試行錯誤を行いながら知見を貯めていき、今では弊社なりの作業フローを確立でき、加工からデジタル印刷するまでを行なっています。

デジタル印刷

デジタル印刷されたセットを配置する様子

 

家庭や倉庫に眠っている古い写真や、美術品をデータベース化していきたい

藤田 そこが出発点として、広がったものは何かありますか?

山本 我々が納品しているこのデータ、実は色々と部材ごとに組み合わせる事が可能で、これがデータベース化されれば、オンデマンドに素早くテレビのセットを作ることができます。
 
これは、私達が新規事業として構想している、「古い写真デジタル化事業」ともリンクします。
これはどういう事業かといいますと、全国の古い御宅に眠っている古い写真をデジタル化・ソーシャル化し、そこに写っている人やモノたちを繋いで行こう、というプロジェクトです。
繋いで行く事で、単純なデータベースではなく、時代考証や当時の事実、たとえば青森の誰々はこの時、新潟の誰々と知り合っていたなどの新たな発見ができるのではないか、というような。
まだ事業は構想段階ですが、いつかは実現したいと思っています。
 
それと、この事業を通じて多くのすごい方たちと出会えたのもいいことです。
普段の仕事では絶対に会えない大学の教授だとか、遠隔にある会社さんだけど実は似たような考え方を持っていたなんてこともあります。

藤田 今後の展望は。

山本 セットを全てデジタル化し終わったらそれでお終いということでなく、今までに取り込んだデータを細分化します。
それをデータベース化すれば、依頼ベースで、合成~出力しセット提供していくようなニーズはあると思います。
 
今回こういった事例を横展開していき、文化財などもデータ化していきませんか、という働きかけを一般の美術品を持っている人にも行い、アーカイブを進めて行くということをやりたいと考えています。

 
 

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