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2026.07.02 てらすラボ 「10円玉から宇宙まで ── 未来はもはや過去の延長線上にない」

作成者: cte.|2026年7月6日

このコラムは、いつもトランプ米大統領の話題から始まります。けれど今日は趣向を変えて、日本人なら誰もがなじみのある「10円玉」から話を始めてみたいと思います。

もし3年前にこんな話をしたら、笑われたでしょう。「10円玉が、溶かせば11円になりますよ」「日本の国家予算を超える160兆円もの資産を持つ富豪が現れますよ」「金(ゴールド)が、盤石なはずの米国債を追い越しますよ」「日経平均が7万円を超えますよ」と。ところが、これらはすべて、この一か月で現実になりました。冗談のような出来事が、当たり前の顔をして紙面に並んでいる。いまや世界は、足し算のような直線ではなく、掛け算で膨れ上がる指数関数の速さで動いているのです。

お金の「値打ち」とは、何で決まるのでしょうか。私が世界の政治と経済を毎日にらんで突き詰めると、必ず一点に辿り着きます。「世界のマネーは、これからどこへ向かうのか」。今月はあの10円玉を手がかりに、足元から宇宙までをご一緒に旅してみましょう。このコラムが、皆さまの羅針盤になれたなら幸いです。

なぜ、10円玉なのか──すべてはAIに吸い込まれていく

犯人は「銅」です。10円玉の素材の95%は銅で、その値段がこの5年で2倍になりました。JX金属によれば、国内建値は1トン234万円と最高値を更新。造幣局の試算では、10円玉の素材価値はいまや「時価10.5円」です。では、なぜ銅がこれほど上がったのか。思いがけない名前が出てきます。AI(人工知能)です。