色(光)に関するお話 Part 3

みなさま、お疲れ様です。
大澤です。

先日、風景写真を撮影し、帰宅後、Macに取り込んで楽しんでいた時のことです。天気のいい大自然の中で撮影した写真にも関わらず、どうにも写りがよくない!
一眼レフカメラの設定を確認したところ「AdobeRGB」ときちんと設定されていました。
「広い色域に設定したあるのになぜだ…?」という疑問を解決するにあたり、前回に引き続き今回もDTPエキスパートに関連したRGBのお話をしたいと思います。

以前、可視光のお話をしたと思います。
可視光とは、およそ780nm~380nmの人間が見る(視覚的に認識する)ことができる領域のこと。nm(ナノメートル)とは、光には波の性質があり、その波の山と山の間を波長といい、その波長の単位のこと。それを図にしたものの一つに「CIE色度図」というものがあります。
下図をご覧ください。

色度図01

およそ780nmの「Red」領域を右下、およそ380nmの「Blue」領域を左下、およそ520nmの「Green」領域を上部に配置した可視光領域内に、各カラーモードを配置してみました。
※色々な資料を参考に作成しましたが、各モードの頂点は厳密ではありません。
なお、「CIE色度図」の詳細説明は今回は割愛します。(図は大澤オリジナルです)

図からも「AdobeRGB」が広範囲に再現するということが分かります。
「AdobeRGB」で撮影された写真を正しく表示(もしくはプリント)するには、対応したソフトやディスプレイ、プリンターなどのハードウェアが必要ですし、カラープロファイルなどの正しいカラーマネジメントの知識も必要になってきます。

では、次に広範囲の「sRGB」ですが、これは、Windowsや一般的なディスプレイ、デジカメ、プリンターなどに採用されています。
汎用性が高いので「sRGB」に設定しておいた方が無難ですね…。

IMG_8847

「AdobeRGB」や「sRGB」といった光の再現領域よりも物理的な印刷インキの領域が狭いのは否めませんね…。
※多色刷りなど、より広範囲な色域再現も可能な時代ですが、これはまた別の機会にお話したいと思います。

検証の結果「最終的に出力するデバイスにあった撮影設定をしていないから色が濁ったり、シャドウがつぶれたりした!」ということです。
反省…w。

長くなりましたがもう一つ疑問を解決したいと思います。
「AdobeRGB」と「sRGB」実際の写真上ではどう見え方が違うの? と思い実験してみました。
下図をご覧ください。

sRGB朝顔
AdobeRGB朝顔

上は「sRGB」で撮影した画像とヒストグラム(階調をグラフ化したもの)
下は「AdobeRGB」で撮影した画像とヒストグラムです。
ヒストグラムでも「AdobeRGB」の方が階調が豊富ということが分かります。
朝顔の画像ではあまり違いが分かりませんので、グラフ上で差が大きいレッドチャンネルで比較してみました。

AdobeRGBとsRGBの違い

左が「AdobeRGB」ですが、右の「sRGB」に比べ階調が豊富なのがお分かりいただけますでしょうか?
webだと分かりづらいですね…

ちなみに前述した風景撮影に持って行ったカメラは一眼レフの他にコンパクトデジカメ2台。
それとiPhone5s…。
撮影に特化したデジカメよりもiPhone5sで撮影した写真が一番キレイだったという…w
それぞれの利点を生かしたアプリでも考えてみようかなぁ…。

自慢げにその一枚を掲載……
IMG_8813