日付計算の落とし穴
久しぶりにプログラミングについて書きます。
近頃は主にPHPを使って開発する機会が多いのですが、
便利な関数を使っていると思いがけない落とし穴(?)に
遭遇する事があります。
PHPは非常に使い勝手の良い言語で、日付の計算をする場合も
strtotime関数という直感的にイメージしやすい引数を渡せるものがあります。
しかし、その使い勝手の良さ故にバグを誘発することも
時として起こります。
例えば、このstrtotime関数を使用して1か月後の日付を取得したい場合、
引数の1番目に”next month”という様に英単語を渡すと
簡単に取得できるように思えます。
実行環境:PHP version 5.2.6
[php]
<?php
print("2012/01/29の一か月後→".GetNextMonth("2012/01/29")."<br>");
print("2012/01/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/01/31")."<br>");
print("2012/02/29の一か月後→".GetNextMonth("2012/02/29")."<br>");
print("2012/03/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/03/31")."<br>");
print("2012/04/30の一か月後→".GetNextMonth("2012/04/30")."<br>");
print("2012/05/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/05/31")."<br>");
print("2012/06/30の一か月後→".GetNextMonth("2012/06/30")."<br>");
print("2012/07/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/07/31")."<br>");
print("2012/08/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/08/31")."<br>");
print("2012/09/30の一か月後→".GetNextMonth("2012/09/30")."<br>");
print("2012/10/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/10/31")."<br>");
print("2012/11/30の一か月後→".GetNextMonth("2012/11/30")."<br>");
print("2012/12/31の一か月後→".GetNextMonth("2012/12/31")."<br>");
function GetNextMonth($pDate){
$wkTimeStamp = strtotime(‘next month’,strtotime($pDate));
$wkDate = date("Y",$wkTimeStamp)."/".date("m",$wkTimeStamp)."/".date("d",$wkTimeStamp);
return $wkDate;
}
?>
[/php]
しかし、2012年の1,3,5,8,10月の場合、月末の日付を渡すと
翌々月の日付を取得してしまいます。
出力結果:
2012/01/29の一か月後→2012/02/29
2012/01/31の一か月後→2012/03/02
2012/02/29の一か月後→2012/03/29
2012/03/31の一か月後→2012/05/01
2012/04/30の一か月後→2012/05/30
2012/05/31の一か月後→2012/07/01
2012/06/30の一か月後→2012/07/30
2012/07/31の一か月後→2012/08/31
2012/08/31の一か月後→2012/10/01
2012/09/30の一か月後→2012/10/30
2012/10/31の一か月後→2012/12/01
2012/11/30の一か月後→2012/12/30
2012/12/31の一か月後→2013/01/31
恐らくは、
2012/03/31の一か月後
↓
2012/04/31は存在しない
↓
存在する日付まで進める
↓
2012/05/01 という流れをもって
翌々月の日付を取得していると思われますが、直感的に見て
若干違和感を覚える挙動をしています。
既存のプログラミング言語の機能でも、
便利さに目を奪われると思いがけない落とし穴に出くわす事があります。
便利なものこそ、時と場合に応じて本当に有効かどうか確かめる必要がある、
と思いました。
コンピュータの悲鳴
コンピュータは、HDDや放熱ファン、光学ドライブなど物理的な運動を伴う部品を含んでいるため、これらの部品が壊れた場合には部品交換……運が悪ければ買い替えということになってしまいます。
いきなり壊れるという場合は少なく、何らかの「予兆」はあります。
例:HDDから異音がする(とくにカンカンといった普段鳴らない音)
例:放熱ファンから異音がする(ひっかかるような音)
これら以外にも、季節による傾向もあります。冬場にデスクトップ機が壊れるケースが多いような気がします。
過去には、水冷タイプのPowerMac G5が派手な水を吹いておなくなりになられたケースや、HDDがトンでしまった事例などがあり、これらの「コンピュータの悲鳴」的な現象を事前に感じ取ることができれば、いきなり「悲しいお別れ」にならなくて済むのではないでしょうか。
コンピュータからデータをバックアップしておく「遺産相続」や、設定値をメモしておく「遺言書の作成」などなど、事前に手を打っておけば仕事が停滞することも少なくなるはずです。
ときに、自分のメインマシンで前述の2症状が発生しているのですが、これは夢でしょうか。夢であってほしいと思います。