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デザインをする時に考えること

だんだんと夏の暑さが和らぎ、
秋の訪れを感じるようになりましたね。
秋と言えば「芸術の秋」。
普段はあまり興味のない方も、
たまには美術館や、コンサート、お芝居、紅葉など
感性を刺激するようなお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。

芸術の秋とは少し話が逸れますが、
電車の吊り広告や、看板、チラシ等も見方を変えるだけで
情報や、印象の受け取り方が変わりますね。
今回はデザイナーより、
「デザインをする時に考えること」というテーマで
デザインする側のお話をさせて頂きます。
普段何気なく見ている看板や広告、雑誌の記事も
この記事を読むことで見え方が違ってくるかもしれません。

CTEの社員や関係者からのコラム。
「デザインをする時に考えること」

いつもお世話になております。
東京本社営業部デザインチームです。

私がDTPでデザインの仕事を始めたころ、くどいほど言われ続けたことがあります。
ひとつは「『見やすくて、わかりやすい。さらに魅力的』な媒体」を作りなさい。ということ。
もうひとつが「お客様の立場」から考えなさいということ。
この場合の「お客様」というのはクライアントではなく、「読者(エンドユーザー)」のこと
を指しています。言い換えると「読者の視点」で考えろということだと思います。
この仕事に就いてもう20年以上が経ちましたが、デザインをする上での基本的な考え方は、
結局このふたつが土台になっているなと改めて思います。

デザインの仕事は幸いなことに、「自分のしたこと」が目に見える形(物)となって残ります。
自分のやったこと(アイデアとか発想とか色々なこと)を、ひょんなことで街角で目にすることがある。
書店やコンビニで見かけることもあるし、テレビで見ることだってあります。
ついつい忘れがちになってしまうのですが、デザインの仕事は、どんな物を作った場合でも
基本的には向こう側にそれを見る誰かがいます。そういうことをこんな時に認識させられたりします。

「見やすくて、わかりやすく、さらに魅力的な媒体を読者の視点で考えて作る」
難しいことだと思います。
客観的な見方が必要になるし、知識や技術もいるでしょう。
でも、そういった向こう側にいる誰かを意識するだけでもずいぶんと違う気がします。
たとえばチラシや広告を作るのであれば、見た人がその商品を買ってくれるといいな、とか、
自分のデザインで売ってやる、とか、ちょっとは興味をもってくれるかな、とか。
そう思いながら作り出す物と、ただの作業でできあがった物とでは、
できあがりに絶対に差が出る。と思うのですが…。

今後ともよろしくお願いいたします。

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