3月 1, 2011
kamata

「EPUB3の全貌、印刷と電子のハイブリッド出版サービスで出版に未来を!」

3月です。暦では春ですが、東京は冷たい雨となっています。
さて、昨晩、エクスイズム主催のセミナーに参加したので、簡単に報告、感想です。

「EPUB3の全貌、印刷と電子のハイブリッド出版サービスで出版に未来を!」
内容
1) EPUB3の概要を下川氏から1時間
2) アンテナハウスの新サービス、「汎用書籍編集・制作サービス」を1時間
という内容であった

1) EPUB3の概要
既に知られているように、縦書き、ルビが出来るようになるという情報。
縦書きなどは、オープンソースのWebKITを使用していて、今後各社これを用いた展開になっていく。アンドロイド対応もこれを使用する。
EPUBについて、文字中心ものだけではなく、コミック、マガジン、テキスト、ニュース、リファー(実用書)などのジャンルで調査研究をしている。
EPUB3で、HTML5(コンテンツの表現強化)、SVG、MathMLを文章本体で使用が可能になる。
2011年は板型デバイス元年となる。iPadの優位性は変わらない。

感想:
日本の現状ではEPUBの市場がないため弊社も含め模様眺めの状態。
EPUB3になり、表現力が出るため、引き続き、技術、市場をウォッチしていく。

2)アンテナハウスの新サービス、「汎用書籍編集・制作サービス」CAS-UB
Webのフォームからテキストを送信すると、クラウドで動作して、ワンソースでPDFとEPUBを作成するサービス。
ネットに接続し、現段階(アルファ版)の動作をさせた。
スタイルは、Wikiの形式でマーキングを行う。
画像はSVG化する。脚注、注釈、章番号、表番号などの自動生成が可能。
履歴管理も標準装備

感想:
このサービスもWebからWikiで入力が可能。Wikiによる入力は個人的には良いと思う。
ただし編集者、作家がWikiのマークアップをしていくことになるかは、制作物、編集者の対応などで受け入れられるかは、まだ疑問符がつく。
従来のフォームによるWeb入稿から、もう一歩汎用的な入力形態(wiki)の運用にはちょっと注目したい。

(wrriten by Kamata)

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