色(光)に関するウンチク話
みなさま、お疲れ様です。
大澤です。
…とある事情でおよそ10年前に購入した「色彩検定」の問題集を読んでみました。
「色彩検定」とは、その名の通り、色に関する知識や技術の検定試験です。
DTPエキスパート認証試験にも色に関する出題がされます。
DTPエキスパート保有の私の視点から、今日は色(光)について語ってみたいと思います。
「光あれ!」と神は1日目に光と闇の分離を行ったと某言い伝えにはあります。
光がないと人間、物の形や色すら認識できません。
では、光とはなんぞや?
元々、人の眼には光というものは見えません。
物に反射した光を光として見て(感じて)いるのです。
見えない光をプリズムという特殊な物体に通すことで光が分散します。
分散した光を「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」という7色に定義し、私たちはその7色を見る(感じる)ことができるのです。
※「プリズム」や「分散」についてはここでは割愛します。
雨上がりに大気中の水分がプリズムの役割を果たし、7色の虹ができますよね。
虹はその代表的な現象です。
光には波の性質があり、波の山と山の間(もしくは谷と谷の間)のことを「波長」といいます。
波長にはnm(ナノメートル)という単位があり、「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の赤付近が波長が長く、およそ780nm。
紫付近は波長が短く、およそ380nm。
赤以上の領域は赤外線、紫以下の領域は紫外線と呼ばれています。
「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の色の並びのことをスペクトルといい、波長の成分に分けることを「分光」といいます。
この780~380nmのスペクトルを人間が見ることの出来る領域「可視光線」と言います。
読んで字のごとく「光で視ることが可能」という領域のことです。
波長成分には特徴があり、短い方がプリズムを通過したときの進行方向が大きく屈折し、波長の長い方が屈折が小さく直進性があります。
プリズムの役割をしている大気を通過してきた光は屈折率の大きい青~紫色付近が吸収、散乱され、波長の長い赤色付近が私たちの眼に残ります。
より長い大気を通過しなければならない地平線方向。地平線方向の太陽や月が赤く見えるのはこのためです。
太陽や月だけではありません。
地球から見える2番目に明るい恒星、カノープス。
南半球の星座の一部のため、日本では福島県以南でしか見ることができず、東京の空にも地平線スレスレに現れます。
2番目に明るい星にもかかわらず上記の理由で、赤く輝きます。
中国では見えたり見えなかったり、一見すると10年は長生きできると言われている、縁起の良い星と言われています。
…少々、脱線してきたので、今回はこのくらいにしておきます。w
DTP、アプリ開発など、色や光に関することからは切っても切れないですよね。
仕事の合間にでも光の科学、宇宙のロマンに浸ってみるのはいかがでしょうか…。w