色(光)に関するウンチク話 Part 2
みなさま、お疲れ様です。
大澤です。
DTPエキスパートのカテゴリーにも含まれる、光に関する事柄を前回に引き続きお伝えしたいと思います。
光の発光を利用して再現する「RGB」とは、
R=Red
G=Green
B=Blue
の頭文字。
この三原色をそれぞれ混ぜていくと、
Red + Green = Yellow
Green + Blue = Cyan
Red + Blue = Magenta
と、明るくなり、そして三色全て混ぜると白に近づきます。
白に近づくので「加法混色(かほうこんしょく)」と呼ばれています。
下図をご覧ください。
Redを基準に見てみます。
Red + Green = Yellow
Red + Blue = Magenta
これにCyanが混ざると白くなります。
Greenを基準に見ると、
Green + Blue = Cyan
Green + Red = Yellow
これにMagentaが混ざると白くなります。
Blueを基準に見ると、
Blue + Green = Cyan
Blue + Red = Magenta
これにYellowが混ざると白くなります。
つまり、
Red ←→ Cyan
Green ←→ Magenta
Blue ←→ Yellow
は補色ということになります。
Photoshopのイメージ <- 色調補正 <- カラーバランス パネルを開くとこの関係が一目瞭然ですね。
※画面はPhotoshopCS4
もう少し実験を…。
背景が白いPhotoshopのドキュメント(RGB)を作成します。
Photoshopのイメージ <- 色調補正 <- トーンカーブ と操作しトーンカーブのウインドウを開きます。
次にチャンネルでレッドを選びます。
トーンカーブの白色点にあたるポイントの出力を「0」まで下げます。
チャンネルでグリーンを選びます。
トーンカーブの白色点にあたるポイントの出力を「0」まで下げます。
チャンネルでブルーを選びます。
トーンカーブの白色点にあたるポイントの出力を「0」まで下げます。
要は選んでいる色が「0」になるので反対の色(補色)が出てくるということです。
話は少々飛びますが、私は過去に写真業界で仕事をしていたことがあります。
銀塩写真の色再現は、上記、Y・M・Cのフィルターで色の調整を、黒の調整(写りの濃い薄い)は濃度(density)という光の強弱で調整していました。
毎朝、始業時に、標準化されているニュートラルグレーを得られるまで機械調整をしたのを憶えています。
昔、写真屋さんにプリントをお願いしたことがある人は是非、帰宅したら写真を裏返してみましょう。
「N N N N」と印字してあると思います。
「N」= ニュートラル
これがY・M・C・Dの補正値が「N」ということです。
例えば「-3 N 2 N」などと印字してあったら、
「Yellow = -3 Magenta = N Cyan = 2 Dnsity = N」ということで、つまり左記はオレンジ色に濁った写真の補正ということになります。
…そう、この手の補正は居酒屋のタングステン光のもとで撮影された写真が大半でした…w
しかも顔は補正できないほど赤い…ww