アウトラインプロセッサ、Acta
昔、アウトラインプロセッサのActaを使っていました。昔からのMacユーザーの方の間ではよく知られたソフトウェアです。とにかく、軽快にアイデアを書き連ねられることが特徴で、これに羅列しておいただけで仕事ができたような気がしたほどです。
ただ、ActaはActaの世界だけで完結しており、他のアプリケーションとのデータの受け渡しに少々難がありました。テキストとして書類を書き出すことはできたのですが、そのまま書き出したものをテキストエディタで再編集するのは大変な作業でした。
現在、アウトラインプロセッサ「Omni Outliner Pro」を使用しており、他のアプリケーションと連携して1か月分のワークログをiCalの休日情報を参照しつつ作成させることなどはお手のもの。データのやりとりも実にスムースに行え、たいへん便利になりました。いま、Actaそのものが最新のOS環境の上で作れるようになったところで、そのままの機能では使いたいとは思えないことでしょう。
あの当時(10年以上昔)にActaがなかったら仕事はもっと大変なものになっていたでしょうし、Actaで救われたことも山のようにあります。そう考えると、いまの段階で「これはいかがなものか?」という出来のソフトでも、後から考えると「あれがあって助かった」ということになるものでしょうか。それとも、これは単に「昔の記憶は美化され、なつかしいものに変質する」という脳の持つ「過去の記憶の美化機能」によるものなのか……いえ、きっと素晴らしいソフトだったのでしょう。
目下、Actaの後継ソフトであるOpalもリリースされているほか、A Sharp LLCのWebサイトでは昔ながらのActaもダウンロード配布されています。過去のデータをオープンして振り返るとか、なつかしがる以上の意義については分りかねますが、継続して提供し続けている「作り手」の姿勢には頭が下がります。
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