8月 24, 2012
admin

開発完了からはじまるお仕事

プロジェクト管理者としてiOSのアプリケーション開発に従事している今日このごろ。お客様と打ち合わせを行って仕様を決めたり、開発チームと打ち合わせを行って方向性や進捗状況や問題を相談したりと、なかなか「小忙しい」日々を過ごしています。

仕様どおりに開発できていることをお客様に確認いただき、納品状態に到達できれば、開発チームは「おつかれさまでした」ということになるわけですが、プロジェクト管理者はそうもいきません。

魔の「AppStore申請作業」が待っています。

まずは、開発が完了したXcodeのプロジェクトを再度チェックしなくてはなりません。

バンドルIDは合っているのか? バージョン番号は? ターゲットのハードウェアは合っているのか? iPhone専用なのにiPhone/iPad向けユニバーサルアプリ設定になっていると大変です。テスト時には気にもしなかったことが、申請段階になると大問題。

さらに今回大変だったのが……英語向け画面の追加を行ったので、説明文の吟味や追加や調整やら。

ふだんはぞんざいに「いんでー」「ふぉとしょー」「いられー」などと呼ばれているシロモノが、「Adobe InDesign」「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」などなどと、ちゃんとしたお名前でご紹介しないと大目玉をくらいかねないわけで、AppStore上のアプリ紹介文の再チェックも大変です。

AppStore申請作業は一度ミスると、やりなおすのにも時間がかかります。普段はだいたい5営業日ほど待つと審査してもらえるわけですが、却下(リジェクト)されると(問題解決後に)また待ち行列に並び直す必要が……。

お客様とのお約束の日にAppStoreからダウンロードできる状態を作るため、Appleに却下されないよう細心の注意を払わなくてはなりません。Appleのレビューワーに「この機能が付いているけれど、こういう目的のためであって悪意があるわけじゃないよ〜」などと英語で文章を書いてみたりと、涙ぐましい工夫のかずかずかずかず。

開発のためにコードを書いたり、打ち合わせのためにプレゼン資料を作るのは楽しい仕事ですが、このAppStoreへの申請作業は何回やっても心身ともどもすりへります。

また、このやっかいな作業をさらに困難にしているのが、各種申請画面のそっけないWebインタフェース!!! アプリ申請用画面もAppleならではのシンプルさが貫かれています。

なるべく画面上に雑多なボタンやメニューを置きたくない……という美学なりはよく分るのですが、何も「他の言語(外国語)の説明追加を行うのに、ポップアップメニューの中を漁らないと分らない」状態にすることはないんじゃないでしょうか。ものによっては、美学なのか不親切なのか……悩ましいところです。

一番困るのが、申請画面で操作を行っても反応がないケース。

「何か間違ったことをしただろうか?」と悩まされることに。まさか、サーバー側が障害で落ちているなんて! 最初に遭遇したときには半日待ってしまいました。

今日も、画面のスナップショットをアップロードしたら、エラー表示に。画面キャプチャのサイズもフォーマットも色空間もみんな合っているのですが、いっこうに受け付けてもらえません。

これって、ワナですか? それとも、仕様ですか?

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