7月 28, 2009
fujita

ルビクラウド誕生物語 〜第1話〜 今月も徹夜なのか・・・

組版オペレーション業務で一、二を争う面倒な作業、それが「総ルビ振り」だ。
単純にルビを振ればいい訳ではなく、日本語書体での文字組版をきれいに見せるには、ルビの組み方にもいろいろと決まりごとがある。
その決まりごとを一つ一つ適用させつつ調整していくという、ひたすら地味な作業がルビの数ほど待っているのである。

インデザインやクォークは、その辺がある程度使いやすくなってはいる。
が、少年アニメ・コミック誌の巻頭カラーページはその多くがイラストレーターで作成されており、組版オペレーターも支給されたイラストレーターで組版を行うしかないのである。
イラストレータは、今まで便利なルビ作成ツールが無かった。そんなの出来ない、というのが大半のDTP業界の意見だった。

少年誌校了直前の入稿ともなると、印刷機が口を開けて今か今かと待っている状態の中、DTPオペレーターは徹夜してルビと格闘することになるのだ。

「今月も徹夜なのか・・・汗」

(次回へ続く)

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