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インデザインによる元号部分可変方法

東京では先日桜が満開というニュースがありました。四月となりましたが肌寒い日が続いておりましたので、ようやく本格的な春の訪れを感じられるようになりました。
そして新年度となり、新社会人になった方、新しい部署に配属になった方など、心機一転新しいスタートをきる時期です。私は引き続き営業部ですが、今年は今までの仕事とは違うものにも挑戦できればと思っております。

さて、何かが変わり「新」となりますと大きく動きがありますが、今年の1月に、天皇陛下の生前退位による「新元号」への移行が「平成31年1月1日」からとの発表がありました。その発表を受け、取引先様より「元号が平成から変わる際に、自動的に変更できる仕組みがあれば嬉しい」という話をいただきました。
そこで現状のインデザインの機能でできる事を今回紹介させていただきます。

制作課開発チームにインデザインによる元号部分可変方法を聞いてみました。

一つに、正規表現による検索置換があります。検索元を例えば「平成29年」、置換後を「◯◯(新元号)01年」と設定することで変換できますが全てを一括置換すると事故の元ですので、デジタル検版ソフトBeforeAfter(下記リンク参照していただけますと幸いです)などでチェックすることが必要です。

一つに「テキスト変数」機能を使って、元号部分を可変にするという方法があります。「テキスト変数」ですが、弊社で扱っている年鑑本などのハシラ部分に設定しています。

ページの地/小口側に「年鑑’17」の形でハシラを作成しているのですが、フォーマットを毎年流用するため、初校の際に年号を変更するのを忘れがちです。そのため、自動で変更されるようにしています。

1)ハシラの年号が入る部分にカーソルを置きます。
2)「書式」→「テキスト変数」→「定義」で、定義を新規作成し、

  ・種類を「修正日」
  ・日付形式を「年」→「数字(短い形式)」

に設定します。
これで、カーソル部分に今年ですと「17」の数字が入ります。
翌年このドキュメントを使い回す際、ドキュメントを上書き保存すると当該の部分は「18」に自動的に変更されます。

以上「テキスト変数」の実例でしたが、上記例では西暦に対応しておりますが、「元号」での設定は現在不可のようです。

ですので、この「テキスト変数」機能を「元号」に使用するには、例えば今年使用している「平成29年」という、毎年修正する部分をあらかじめテキスト変数の「カスタムテキスト設定」に登録しておいて、ドキュメント上にその変数を挿入します。そして、ここの部分が変更になる際に、登録されている「平成29年」という変数設定を「◯◯(新元号)01年」その翌年になりましたら「◯◯(新元号)02年」と変更することにより、「カスタムテキスト」設定されている箇所が一括に変換できます。この方法ですと変えたい箇所のみ一括変換でき事故のリスクも減ります。

以上がインデザインによる元号部分可変方法でした。他にも何かこんな事できないだろうか、これを上手くやってもらえると助かる等ございましたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

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